特集 播種状の皮膚病
臨床例
バルサルタンによる薬疹として発症した丘疹-紅皮症
長野 結衣
1
,
高藤 円香
,
端本 宇志
,
渡部 梨沙
,
西澤 綾
,
岡本 武
,
佐藤 貴浩
1防衛医科大学校附属病院 皮膚科
キーワード:
鑑別診断
,
経口投与
,
皮膚炎-剥脱性
,
薬疹
,
痒疹
,
リンパ腫-皮膚T細胞性
,
Valsartan
,
丘疹-紅皮症症候群
Keyword:
Valsartan
,
Administration, Oral
,
Diagnosis, Differential
,
Dermatitis, Exfoliative
,
Drug Eruptions
,
Prurigo
,
Lymphoma, T-Cell, Cutaneous
pp.255-258
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016170494
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<症例のポイント>バルサルタンにより誘発された丘疹-紅皮症を報告した。バルサルタンによる薬疹としての丘疹-紅皮症の報告例は自験例が初であり、また被偽薬の内服期間が13年と長期間であった。薬剤性丘疹紅皮症での薬剤反応性T細胞はTh2細胞であると推察されており、DLSTの陽性率は高く、貼布試験の陽性率は低い。
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