発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2001177166
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例1:55歳女.膵癌と診断され,腹部CTで腹腔動脈周囲に血管浸潤を伴う腫瘍を認め,腹部血管造影で腹腔動脈根部および門脈に浸潤が疑われた.膵全摘,胃全摘を行い腹腔動脈根部と固有肝動脈間の動脈と脾静脈分岐部を含めた門脈,上腸間膜静脈を合併切除し,動脈は大伏在静脈グラフトで再建した.症例2:49歳女.胆嚢癌およびその膵頭部周囲リンパ節転移による閉塞性黄疸と診断された.経皮経管胆道造影で中部胆管の完全閉塞を認め,腹部CTで胆嚢腫瘍と膵頭部周囲のリンパ節転移,腹部血管造影で肝動脈,門脈への浸潤が疑われた.拡大胆嚢摘出および膵頭十二指腸切除を行い,大伏在静脈グラフトによる肝動脈再建を行った.2例とも長期生存は得られなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2001