発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017326386
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77歳男性。胸部X線像にて左第1弓突出を指摘され、紹介受診となった。下行大動脈瘤として経過観察していたが、CTを行なったところ、56mm大に増大した動脈瘤を確認し、手術適応と判断した。また、下行大動脈は左鎖骨下動脈分岐後に22mm径と縮小し、その後ほぼ直角で背側に屈曲して大動脈瘤を形成していた。以上より、偽性大動脈縮窄症を合併した胸部下行大動脈瘤と考え、胸部大動脈ステントグラフト内挿術(TEVAR)を施行した。術後1年経過のCTではエンドリークは認めず、大動脈瘤は縮小していたが、限局性の大動脈解離は残存した。
©Nankodo Co., Ltd., 2017