発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013004069
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胸腔鏡補助下手術を施行した自己申告初発自然気胸120例を対象に、胸膜索状癒着の存在部位と頻度について検討した。手術時、胸膜索状癒着に対しては胸壁近傍部を切断し、肺側はステープラーで肺組織をつける形で切除した。胸膜索状癒着は21例に確認された。索状癒着はいずれも肺尖に存在し、同部位の臓側胸膜は殆どの症例で灰白色に変色し、ほかの肺胸膜とは異なっていた。病理学的検討では索状癒着に接する肺表面にブラが確認された。問診上初発の自然気胸症例においても、過去の既往を示唆する胸膜索状癒着が約20%弱存在した。
©Nankodo Co., Ltd., 2012