発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017264357
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症例は39歳男性で、健診の胸部X線で異常を指摘された。胸部CTで両側上下葉の胸膜直下にスリガラス状陰影を認めた。胸部単純X線では、両肺野に淡いスリガラス状陰影を認めた。胸部CTでは、左右上下葉の胸膜直下にスリガラス状陰影を認めた。経気管支肺生検気管支肺胞洗浄は有意な所見はなく、肺胞洗浄液は透明であった。胸腔鏡下に異常部位である右上葉と右下葉、正常部位である右中葉をそれぞれ部分切除した。切除の際に異常部位である右上葉と右下葉はステープルラインから白色の粘液の滲出を認めた。病理組織で肺胞蛋白症と診断した。術後経過は良好で、術後3日目に退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2017