発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017028495
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
52歳男。嚢状腕頭動脈瘤に対するコイル塞栓術後1年7ヵ月に右背部違和感を自覚した。胸部CTおよび血管造影所見より、嚢状腕頭動脈瘤破裂と診断して緊急手術を行った。前額部経皮的パルスオキシメータ(INVOS)で脳血流を観察し、右総頸動脈を部分遮断した際にINVOSの低下を認めなかったため、そのまま人工血管と端側吻合を行った。その後、腕頭動脈中枢、右総頸動脈の人工血管吻合部より中枢側、右鎖骨下動脈を遮断し、瘤を切開してコイルを完全除去した後、鎖骨下動脈を人工血管と端々吻合した。術後は合併症なく良好に経過し、術後12日目に自宅退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016