発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017028496
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症例1:生後1ヵ月女児。出生後よりチアノーゼを認め精査加療目的に当院紹介となった。症例2:生後5ヵ月男児。出生後に多呼吸と肺炎を繰り返すため当院紹介となった。いずれの症例も肺高血圧症を合併した片側肺動脈欠損症と診断し、症例1は非解剖学的経路でリングなしの人工血管で肺動脈を再建したが、術後1年で人工血管の狭窄を認め、経皮カテーテル形成術を行いステントを留置し狭窄解除した。症例2はリング付き人工血管を用いて解剖学的位置に肺動脈再建術を行ったが、成長に伴う相対的肺血流の低下のため術後6年に行った人工血管交換術の際には解剖学的再建が困難であり、リング付き人工血管を用いて非解剖学的再建を行った。
©Nankodo Co., Ltd., 2016