呼吸器・食道手術周術期における口腔ケアとリハビリテーションの現状 口腔・嚥下機能の管理
肺癌・食道癌の周術期における口腔ケアの現状とその効果
西野 豪志
1
,
滝沢 宏光
,
吉田 卓弘
,
乾 友浩
,
高杉 遥
,
松本 大資
,
河北 直也
,
井上 聖也
,
先山 正二
,
丹黒 章
,
東 雅之
,
山村 佳子
1徳島大学
キーワード:
C-Reactive Protein
,
術後合併症
,
食道腫瘍
,
食道切除
,
入院期間
,
肺炎
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
アウトカム評価(保健医療)
,
後向き研究
,
周術期管理
,
口腔ケア
Keyword:
C-Reactive Protein
,
Esophageal Neoplasms
,
Lung Neoplasms
,
Length of Stay
,
Pneumonia
,
Pneumonectomy
,
Postoperative Complications
,
Retrospective Studies
,
Outcome Assessment (Health Care)
,
Esophagectomy
,
Perioperative Care
pp.30-34
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016107865
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肺癌・食道癌の周術期における口腔ケアの現状とその効果について検討した。原発性肺癌に対する胸腔鏡下肺葉切除術、2群リンパ節郭清を行った連続100例を、周術期に口腔ケアの導入前後で介入群50例、非介入群50例に分類した。食道癌に対する胸腔鏡補助下食道亜全摘術、頸胸腹部3領域リンパ節郭清を行った連続100例を、周術期口腔ケア導入前後で介入群30例と非介入群70例に分類した。食道癌では糖尿病の割合が介入群で30%、非介入群で8.6%と、介入群で有意に多かった。肺癌の術後合併症について、介入群では3例であるのに対して、非介入群で16例に認めた。食道癌の術後合併症は、介入群の17例、非介入群の39例に認め、両群に有意差はなかった。肺癌術後の在院日数は介入群で有意に短縮された。肺癌術後は介入群で術後7日間のCRP値が低い傾向を認めた。
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