血栓症診療update-新規経口抗凝固薬を加えて広がる世界
《動脈硬化/血栓性疾患と抗血小板療法》血管内治療、ステント治療と抗血小板療法
伊苅 裕二
1
1東海大学 循環器内科
キーワード:
下肢
,
頸動脈
,
血栓症
,
術後合併症
,
ステント
,
多剤併用療法
,
血小板凝集阻害剤
,
医薬品適正使用
,
急性冠動脈症候群
,
薬剤溶出性ステント
,
経皮的冠状動脈インターベンション
Keyword:
Carotid Arteries
,
Drug Therapy, Combination
,
Postoperative Complications
,
Platelet Aggregation Inhibitors
,
Thrombosis
,
Stents
,
Lower Extremity
,
Acute Coronary Syndrome
,
Drug-Eluting Stents
,
Percutaneous Coronary Intervention
pp.51-53
発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012271438
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・血管内治療の主流はステントを用いたインターベンションである。しかし、ステント血栓症という重大な合併症があり、予防には抗血小板薬が必須である。・ステント使用後の抗血小板療法は、aspirin+チエノピリジン系の2剤投与が基本である。ただし、2剤投与は1剤に比べて出血性合併症が増加するため、もっとも適切な抗血小板薬の投与期間を症例や状況に応じて検討する必要がある。・金属ステントは2剤投与を1ヵ月間、その後1剤に減量する。・薬剤溶出性ステントでは、2剤投与1年間が推奨されている。・頸動脈、末梢動脈においても金属ステントが主体であり、2剤投与を1ヵ月間、その後1剤に減量する。
©Nankodo Co., Ltd., 2012