発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015199766
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48歳男。呂律不良、右半身の筋力低下を主訴に当院へ救急搬送され、頭部MRIにて多発性脳梗塞の診断で脳神経外科入院となった。入院後、脳梗塞の原因として心原性が疑われ、経胸壁心臓超音波で左房粘液腫を認めたため、当科紹介となった。受診時、左房粘液腫は可動性に富んでおり、脳塞栓を再び発症する危険性が高いと考え、脳塞栓発生後20日目に体外循環下で左房粘液腫の摘出術を行った。術後経過は良好で、新な脳合併症はみられず、術後27日目に脳梗塞リハビリテーション継続のため転院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015