発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015140391
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78歳男。高度の大動脈弁狭窄症に対して大動脈弁置換術を行い、術後経過良好で第16病日に軽快退院となったが、同日に腹痛・嘔吐が突然出現し、救急搬送された。もともと動脈硬化の強い患者であったことや、急性の発症にもかかわらず上腸間動脈血栓が否定的であったこと、トランスアミナーゼの上昇を認めたことなどから早期に非閉塞性腸管虚血を疑い、発症後数時間で血管造影と血管拡張療法を行ったことにより腸管壊死を回避できた。
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