発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015042056
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45歳男。生下時にDown症候群と診断され、12歳時に動脈管開存症に対して結紮術を施行された。今回、障害者相談支援事業所での健診で胸部X線上の異常陰影を指摘され、精査を勧められて当院を受診した。胸部造影CTで弓部大動脈に59×83mm大の嚢状瘤を認め、破裂の危険性が高いと判断されたため人工血管置換術を行い、術後経過良好であった。本例の問題点として、瘤が著明に拡大した状態で発見されたことが挙げられ、今回のような健診の機会が以前からあれば早期に発見できた可能性があり、障害者への定期健診の充実が望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2014