手術の工夫
後側方切開第10肋間開胸で切除した縦隔神経鞘腫
佐野 厚
1
,
川島 光明
1茅ヶ崎市立病院 呼吸器外科
キーワード:
開胸術
,
MRI
,
縦隔腫瘍
,
神経鞘腫
,
胸部CT
,
肋間腔
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Mediastinal Neoplasms
,
Neurilemmoma
,
Thoracotomy
pp.459-462
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014244256
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64歳女。咳を主訴に自身し、胸部CTで第12胸椎右側の腫瘤がみつかり、縦隔腫瘍と診断した。造影CT所見では、第12胸椎右側に最大径62mmの充実性腫瘤がみられた。造影MRI所見では、第12胸椎右側に境界明瞭な充実性腫瘤を認めた。内部はT1強調画像で低信号、T2強調画像で高信号であった。神経鞘腫などの良性腫瘍を疑い、下大静脈を圧排しているため切除する方針とした。アプローチは、経路にもっとも他臓器の少ない開胸アプローチを選択した。病理組織所見は、被膜におおわれた神経鞘腫で、悪性所見はみられなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014