発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014244254
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68歳男。右B2気管支中枢側に発症した気管支カルチノイドに対し、右上葉切除術+第2b群リンパ節郭清を施行した。定型気管支カルチノイド根治切除後17年経過中に再発を繰り返し、気管支鏡下にアルゴンプラズマ凝固焼灼を施行した。定期的な気管支鏡検査による観察生検では腫瘍を認めなかったが、右側気管支入口部は瘢痕狭窄し完全閉塞となった。胸部CT上、右下葉S6に15mm大の腫瘍結節影を認めPET-CTで再発を疑った。胸部CT所見では、右S6中枢側に最大経15mmの辺縁整、境界明瞭な腫瘍影を認め、造影すると腫瘍は肺動脈中間幹に隣接していた。PET-CT所見では、右肺門部近傍の腫瘤影に集積を認め、カルチノイドの再発を疑った。右胸腔鏡補助下肺下葉S6区域切除+第1群リンパ節郭清を行った。術後エアリークが持続したが、第8病日に胸腔ドレーンを抜去し、第21病日に退院した。
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