胸部外科の指針
冠状動脈バイパス術後の心臓再手術方法
林 泰成
1
,
伊藤 敏明
,
前川 厚生
,
澤木 完成
,
星野 理
,
所 正佳
,
柳澤 淳次
,
碓氷 章彦
,
宮入 剛
1名古屋第一赤十字病院 心臓血管外科
キーワード:
胸大動脈
,
再手術
,
心臓疾患
,
生存率
,
僧帽弁
,
大動脈弁
,
内胸動脈冠状動脈吻合術
,
冠状動脈バイパス術
,
後向き研究
,
治療成績
,
人工弁置換術
,
僧帽弁形成術
,
大動脈置換術
Keyword:
Aorta, Thoracic
,
Aortic Valve
,
Coronary Artery Bypass
,
Heart Diseases
,
Internal Mammary-Coronary Artery Anastomosis
,
Mitral Valve
,
Retrospective Studies
,
Reoperation
,
Survival Rate
,
Treatment Outcome
,
Heart Valve Prosthesis Implantation
,
Mitral Valve Annuloplasty
pp.433-441
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014244249
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冠状動脈バイパス術(CABG)後の心臓再手術方法について検討した。再CABG 32例、弁膜症手術23例、大血管手術13例を対象とした。大動脈弁手術・複合弁手術・弓部置換術は再胸骨正中切開で行ったが、僧帽弁手術の一部は右開胸アプローチで行った。ICU在室日数は平均5.0(2~16)日、平均在院日数は28.9(12~104)日であった。手術死亡は活動期感染性心内膜炎で心不全のコントロールがつかず、緊急で複合弁手術を行った1例であった。術中グラフト損傷は2例であったほかの合併症は呼吸不全1例、術後心房細動5例、大動脈内バルーンパンピング使用2例であった。観察期間中(経過観察期間5日~97ヵ月、追跡率88.0%)に死亡2例(非心臓死1、死因不明1)を認め、5年生存率は90.0%であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014