発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014188482
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症例は76歳男性で、胸部X線にて右胸水貯留を指摘され、FDG-PETで壁側胸膜の異常集積を認めたため、当科紹介となった。各種画像所見や胸水細胞診の結果、アスベスト曝露歴があることから、悪性疾患を疑い、胸腔鏡下生検を行った。病理組織学的に壁側胸膜原発のMALTリンパ腫と診断され、術後第8病日よりCHOP療法を6コース施行後、rituximab単剤で8コース行った。rituximab終了後2ヵ月のFDG-PETで著効と判定され、可溶性IL-2受容体も治療前の1638U/lから治療後は441nU/lへ正常化した。
©Nankodo Co., Ltd., 2014