発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013124372
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例1(67歳女性)。左前胸部痛を主訴とした。経胸壁心臓超音波および冠状動脈造影にて感染性心膜炎による大動脈弁閉鎖不全症、または疣贅の冠状動脈塞栓による急性心筋梗塞と診断され、緊急冠状動脈バイパス術と大動脈弁置換術が施行された。その結果、術後の経過は良好であったが、術後10日目の腹部CTにて膵癌、多発肝転移、脾転移が判明し、術後26日目に死亡なった。症例2(53歳女性)。呼吸困難を主訴に、経胸壁心臓超音波にて左房内腫瘍と診断され、緊急左房内腫瘤摘出術が施行された。術後経過は良好であったが、退院後(術後4週目)の全身精査にて多発性骨転移ほか、脳転移、口腔内転移が判明し、化学療法を予定したが、術後2ヵ月目に肺水腫を発症し、術後97日目に死亡となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012