小型肺癌の治療戦略とその成績
非小細胞小型肺癌に対する手術成績
佐藤 伸之
1
,
鎌田 悟史
,
新井川 弘道
,
今井 督
1青森県立中央病院 呼吸器外科
キーワード:
リンパ行性転移
,
肺切除
,
肺癌-非小細胞
,
治療成績
,
無病生存
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
陽電子放射型断層撮影
,
Kaplan-Meier法
,
Standardized Uptake Value
,
胸部CT
,
すりガラス様陰影
Keyword:
Carcinoma, Non-Small-Cell Lung
,
Lymphatic Metastasis
,
Pneumonectomy
,
Treatment Outcome
,
Disease-Free Survival
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Positron-Emission Tomography
,
Kaplan-Meier Estimate
pp.17-20
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012214650
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小型肺癌に対する手術例の解析から、縮小手術の可能性について検討した。完全切除を施行した腫瘍径20mm以下の非小細胞肺癌例109例を対象とした。全体の5年生存率(OS)は89%、5年無再発生存率(DFS)は82%であった。DFSについて各因子で検討し、リンパ節転移の有無で転移なし群87%、転移あり群50%と有意差を認めた。リンパ節転移は10例にみられた。また、有意にGGO優位群のほうが良好であった。GGO優位群23例は全例無再発生存中であった。縮小手術は28例あった。このうち積極的縮小手術はGGO優位群13例に対して行い、全例無再発生存中であった。FDG-PETは24例に施行し、GGO優位群のほうが有意に低かった。24例中再発はsolid群の3例にみられたが、いずれもSUVmax 2.0以上の症例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012