発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012013959
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
76歳男。以前より指摘されていた胸部大動脈瘤が拡大傾向を示し、手術目的で紹介となった。CTでは右側大動脈弓で頸部は左総頸動脈、右総頸動脈、右鎖骨下動脈の順に分岐し、遠位弓部には釣鐘状を呈する憩室部が瘤化し、頂部から左鎖骨下動脈が起始していた。Kommerell憩室を伴う胸部大動脈瘤に対し、gull wingアプローチによる上行・弓部・下行大動脈置換術を一期的に施行した。術後に問題はなく、CTでは瘤は完全切除され、左鎖骨下動脈に狭窄は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011