心房細動に対する外科治療
肺静脈隔離術 Cut and sew techniqueを用いた肺静脈隔離術
羽生 道弥
1
,
野本 卓也
,
新井 善雄
,
松尾 武彦
,
御厨 彰義
,
瀧本 真也
,
中根 武一郎
,
川東 正英
,
南野 安正
,
桑内 慎太郎
,
岡林 均
1社会保険小倉記念病院 心臓血管外科
キーワード:
人工心臓ペーシング
,
心房細動
,
体外循環
,
電気的除細動
,
肺静脈
,
カテーテル切除術
,
胸骨切開術
Keyword:
Atrial Fibrillation
,
Cardiac Pacing, Artificial
,
Electric Countershock
,
Extracorporeal Circulation
,
Pulmonary Veins
,
Catheter Ablation
,
Sternotomy
pp.291-295
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010186373
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2002年2月~2004年9月(前期)にcut and sewによる肺静脈隔離術を37例(男16例、女21例、平均年齢67.0歳)に施行し、退院時の洞調律回復率は前期全体で62.2%、慢性心房細動(Caf)例に限れば57.6%であった。体外循環確立後電気的に除細動できなかった7例は全例退院時も心房細動であったことから、2004年10月以降(後期)は体外循環確立後に除細動できない症例を適応から除外し、洞調律能が良好な49例を対象としてmitral isthmusの切開を追加したcut and sewによる肺静脈隔離術を施行した。後期全体の退院時の洞調律回復率は91.8%、Caf例に限れば90.2%であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010