心房細動に対する外科治療
アブレーションデバイス 心房細動におけるアブレーションデバイスと自律神経叢の同定を応用したmaze手術
磯村 正
1
,
星野 丈二
,
深田 靖久
,
片岡 晋太郎
,
北村 アキ
,
近藤 太一
,
岩崎 倫明
1葉山ハートセンター 心臓血管外科
キーワード:
Amiodarone
,
再手術
,
心房細動
,
体外循環
,
治療成績
,
メイズ手術
Keyword:
Amiodarone
,
Atrial Fibrillation
,
Extracorporeal Circulation
,
Reoperation
,
Treatment Outcome
pp.303-307
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010186375
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
2002年4月~2009年3月におけるアブレーションデバイスを用いたmaze手術手技の変遷と、手術成績、自律神経叢(GP)アブレーションの効果を報告した。対象は269例(男146例、女123例、平均年齢64歳)で、現疾患は弁膜症196例、拡張型心筋症36例、虚血性心疾患18例、成人の先天性心臓病その他19例であった。病院死亡は7例であった。前期129例中111例はモノポーラによるアブレーション、残り18例および後期140例はバイポーラによるアブレーションデバイスを用い、モノポーラ使用の79%、バイポーラ使用の75%が洞調律を回復した。後期の73例の無作為研究でGPアブレーションの有無による洞調律への回復率の検討した結果、GP未施行群は72.4%、GP施行群では88.6%であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010