発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010155763
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CTガイド下肺針生検(本法)の方法と実施結果を報告した。使用するCT装置はSomatomで、連続する3画像をリアルタイムに同一モニター上に同時に表示する機能を備え、回転方向線量可変機構装置により患者のX線被曝量を35%、術者の手指被曝量を72%減らすことができる。単純CTにて肺腫瘍が疑われた23例(男13例、女10例、平均年齢70.8歳)を対象に本法を27回施行した。腫瘍の長径の中央値は1.7cm、腫瘍から壁側胸膜までの距離の中央値は0.66cm、皮膚消毒から生検後創被覆までの時間の中央値は12分であった。的中率は88.9%であり、検査後の合併症として26%に気胸、15%に血痰が出現したがいずれも保存的治療で数日以内に消失した。
©Nankodo Co., Ltd., 2010