肺癌の集学的治療2008年
肺癌集学的治療の成績
岩崎 正之
1
,
井上 宏司
1東海大学 外科学系呼吸器外科学
キーワード:
Carboplatin
,
Cisplatin
,
Vindesine
,
開胸術
,
胸腔鏡法
,
生存率
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
リンパ節郭清
,
アジュバント化学療法
,
アジュバント放射線療法
,
集学的治療
,
治療成績
,
Nedaplatin
,
Vinorelbine
,
Tegafur-Uracil
Keyword:
Combined Modality Therapy
,
Cisplatin
,
Lung Neoplasms
,
Lymph Node Excision
,
Pneumonectomy
,
Thoracoscopy
,
Thoracotomy
,
Vindesine
,
Carboplatin
,
Survival Rate
,
Treatment Outcome
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Radiotherapy, Adjuvant
,
Vinorelbine
,
Nedaplatin
pp.47-49
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2008133511
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著者らが1987年1月から14年間に施行した肺癌手術例のうち、術後5年以上経過した552症例を対象に集学的治療について検討した。1)術後病期別5年生存率はIA期87.8%、IB期80.7%、IIA期59.1%、IIB期52.0%、IIIA期44.1%、IIIB期27.8%、IV期10.0%であった。2)標準開胸手術342例の術後病期別5年生存率はIA期73.9%、IB期78.3%、IIA期0.0%、IIB期54.2%、IIIA期28.2%、IIIB期28.6%、IV期31.4%であった。3)本検討の時点でII期例(IIA期6例、IIB期52例)は少なかったが、5年生存率の悪い傾向にあることが判明し、肺門部リンパ節に転移がある症例にも放射線治療を行うこととした。また放射線療法と化学療法を同時に行うため、化学療法は少量化学療法を行うようにした。4)胸腔鏡下手術210例の術後病期別5年生存率は、IA期94.0%、IB期87.5%、IIA期85.5% 、IIB期50.0%、IIIA期69.6%、IIIB期16.7%、IV期33.3%で、現在のところでは満足できる結果であった。
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