発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005074314
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遠隔転移を有する非小細胞肺癌に対する初回化学療法の標準的レジメンは,プラチナ製剤と1990年代に開発された抗癌薬の2剤併用療法である.2剤併用療法の中でも,推奨される組み合わせは,わが国での第III相試験でのエビデンスがある,cisplatin+irinotecan,cisplatin+gemcitabine,cisplatin+vinorelbine,cisplatin+docetaxel,carboplatin+paclitaxelの5種類のレジメンである.プラチナ製剤の使用に躊躇する症例に対しては,irinotecan,gemcitabine,vinorelbine,paclitaxel,docetaxel単剤もしくはこれらの併用療法が推奨される.セカンドライン以降の治療方法としては,docetaxelのエビデンスが蓄積されているが,近年,分子標的薬剤であるgefitinibの有効性が注目されている
©Nankodo Co., Ltd., 2005