特集 薬疹・薬物障害
トニックウォーターによる固定疹の1例
中村 香代
1
,
梶原 一亨
,
牧野 公治
1熊本大学 皮膚科形成再建科
キーワード:
Prednisolone
,
四肢
,
炭酸飲料
,
パッチテスト
,
経口投与
,
結節性痒疹
Keyword:
Administration, Oral
,
Carbonated Beverages
,
Extremities
,
Patch Tests
,
Prednisolone
pp.338-339
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016208968
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32歳女。四肢末梢の紅斑と痒みを主訴に当科を受診した。初診時、四肢末梢にそう痒を伴う浮腫性の紅斑が散在し、ベポタスチンベシル酸塩内服とジフルプレドナート軟膏の外用にて症状は改善した。初診から1ヵ月後、7ヵ月後に同様の皮疹が出現し、再発の度に範囲が拡大し、また口腔内にはびらんがみられた。プレドニゾロンの内服にて皮疹は約1週間で治癒した。詳細な問診の結果、ジントニック飲酒後に皮疹が出現することが判明し、オープンパッチテストの結果から、トニックウォーターによる固定疹と診断された。
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