発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010054003
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症例1は77歳女で、主訴は安静時胸痛で、冠状動脈造影(CAG)にて前下行枝と対角枝との分岐部に冠状動脈瘤を認めたため自己心膜パッチにて瘤壁を覆い、左内胸動脈(LITA)を#7に、大伏在静脈グラフト(SVG)を対角枝に吻合した。症例2は69歳女で、主訴は労作時呼吸困難で、CAGにて数珠上の冠状動脈瘤と右房の瘻孔を認めたため、冠状動静脈瘻孔の流入・流出口をそれぞれ結紮し、末梢側にバイパスをおいた。症例3は78歳女で、主訴は全身倦怠感で、胸部CTにて石灰化した冠状動脈瘤と心嚢水貯留を認め、冠状動脈瘤破裂による心タンポナーデの診断で緊急手術を施行した。下面に流入口を認めた左冠状動脈主幹部を縫合結紮し、LITAの末梢側にSVGでバイパスをおいた。症例4は55歳男で、急性心筋梗塞に対するステント留置後、CAGにて右冠状動脈#1に冠状動脈瘤を認めたため、瘤の部分をSVGで置換した。
©Nankodo Co., Ltd., 2009