診療
早期肺癌の体幹部定位放射線治療にみられる遷延性微小放射線肺臓炎と照射体積の気腫肺体積比について
井上 俊彦
1
,
正井 範尚
,
長谷川 多恵
,
塩見 浩也
,
呉 隆進
1大阪大学
キーワード:
スパイロメトリー
,
肺気腫
,
肺腫瘍
,
コンピュータ支援放射線治療計画
,
重症度指標
,
努力呼気肺活量
,
肺炎-放射線
,
放射線外科
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
胸部CT
Keyword:
Forced Expiratory Volume
,
Lung Neoplasms
,
Pulmonary Emphysema
,
Radiotherapy Planning, Computer-Assisted
,
Severity of Illness Index
,
Spirometry
,
Radiation Pneumonitis
,
Radiosurgery
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
pp.337-345
発行日 2016年2月10日
Published Date 2016/2/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2016187232
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早期肺癌の体幹部定位放射線治療(SBRT)にみられる、遷延性微小放射線肺臓炎(pmRIP)と照射体積の気腫肺体積比について検討した。1期原発性肺癌に対してSBRTを施行した136例(男性101名、女性35名、55~978歳)を対象とした。慢性閉塞性肺疾患(COPD)を伴わないもの74例、伴うものが62例であった。3年全生存率は78%、原病生存率87%、標的非再発生存率90%、非再発生存率62%であった。1年放射線肺臓炎(RIP)及びpmRIP出現率は、71%および21%であった。COPD重症度が進むにつれてpmRIP存続期間の延長傾向を認めた。全症例において、気腫肺体積比とCOPD重症度を示す%1秒量には相関を認めた。pmRIPを認めた44例において、気腫肺体積比とpmRIP存続期間に相関を認めた。
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