発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007150034
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2004年1月~2005年12月にintralobar no-touch access technique(INTACT)肺葉切除術と称する、葉間アプローチを行わない肺葉切除である肺癌施術を施行した12例(男9例、女3例、年齢56~78歳)を対象に検討した。肺癌の組織型は腺癌9例、扁平上皮癌1例、腺扁平上皮癌1例、AFP産生腫瘍+小細胞癌1例で、手術部位は右上葉7例、右上葉+S6 1例、右中・下葉1例、左上葉2例、左下葉1例であった。病理病期はIB期7例、IA期3例、IIIA期1例、IIIB期1例で、開胸創は5~15cmであった。INTACT選択理由は肺気腫7例、不全分葉2例、肺気腫+不全分葉2例、肺気腫+巨大腫瘍1例であった。ドレーン抜去は術後1~3日に可能で術後合併は認めなかった。INTACT肺葉切除術は不全分葉や気腫性肺に対して肺の損傷を最小限にとどめる術式であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007