CABG 2009年
標準術式としてのOPCAB 標準術式としてのOPCAB その手術戦略と成績
菊地 慶太
1
,
丹原 圭一
,
山本 平
,
鶴田 亮
,
佐川 直彦
,
斉藤 洋輔
,
嶋田 昌江
,
岩村 泰
,
土肥 静之
,
小池 裕之
,
川崎 志保理
,
稲葉 博隆
,
山崎 元成
,
廣瀬 仁
,
天野 篤
1順天堂大学医学部附属浦安病院 心臓血管外科
キーワード:
縦隔炎
,
術後合併症
,
腎不全-慢性
,
入院期間
,
脳血管障害
,
血液透析濾過
,
治療成績
,
周術期管理
,
血管移植
,
非体外循環下冠状動脈バイパス術
Keyword:
Cerebrovascular Disorders
,
Length of Stay
,
Kidney Failure, Chronic
,
Mediastinitis
,
Postoperative Complications
,
Treatment Outcome
,
Hemodiafiltration
,
Perioperative Care
,
Coronary Artery Bypass, Off-Pump
,
Vascular Grafting
pp.19-23
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009071779
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基本的に心拍動下で行った単独冠状動脈バイパス術799例(男633例・女166例・平均66.5歳)の成績を報告した。術前から脳血管障害を合併したのは67例、透析患者は47例、慢性閉塞性肺疾患合併は26例、再手術は26例であった。経皮的冠状動脈形成術の既往は192例に認め、左主幹部病変を伴った例は246例であった。術前からの大動脈内バルーンパンピング挿入は39例、緊急手術は86例であった。人工心肺を使用したのは26例で、術中人工心肺に移行したのが10例であった。末梢側吻合数は平均3.6ヶ所、全動脈グラフト使用は455例であった。両側内胸動脈を用いたのは326例で、1症例当たりの大伏在静脈使用本数は平均1.6本であった。術後合併症は脳血管障害を7例、縦隔洞炎を7例に認めた。持続的血液濾過透析を行ったのは22例で、一過性心房細動を発症したのは80例であった。術後在院日数は平均10.2日、在院死亡は7例で、緊急手術の86例中4例、予定手術の713例中3例であった。
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