発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2008300300
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無茎自己心膜グラフトを用いた心外lateral tunnel(ECLT)法を施行した5症例(男児4例、女児1例、手術時年齢19~59ヵ月)の術中・術後経過を検討した。手術死亡はなく、手術時間、人工心肺時間、大動脈遮断または心室細動時間の平均値はそれぞれ466分、198分、98分であり、術後挿管日数、集中治療室滞在日数、ドレーンチューブ留置日数、入院期間の平均値はそれぞれ1日、7日、12日、30日であった。4例に術後カテーテル検査を行い、上大静脈圧は平均10.0mmHg、下大静脈圧は平均11.0mmHg、心室容積は平均140%N、心室駆出率は平均58.0%であり心室機能は良好であった。ECLT法の術中・術後急性期の経過はそれ以外のFontan手術と比較して遜色なかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008