心房細動に対する外科治療
先天性心疾患 不整脈手術を併施したtotal cavo-pulmonary connection(TCPC)転換の外科治療成績
帆足 孝也
1
,
上野 高義
,
澤 芳樹
1大阪大学 心臓血管外科
キーワード:
術後合併症
,
心房粗動
,
頻拍-上室性
,
治療成績
,
Fontan手術
,
上下大静脈肺動脈吻合術
,
頻拍-心房性
,
メイズ手術
Keyword:
Atrial Flutter
,
Postoperative Complications
,
Tachycardia, Supraventricular
,
Treatment Outcome
,
Fontan Procedure
pp.309-313
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010186376
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1999年~2008年に初期のFontan型手術施行後遠隔期に心房性頻脈型不整脈を合併し循環不全に陥った7例(男5例、女2例、手術時年齢中央値20.3歳)を対象とした。前回Fontan型手術からの期間の中央値は15.6年であり、その術式は右心耳-肺動脈吻合術4例、側方トンネル2例、Bjork吻合1例であった。右房回帰性頻脈(IART)6例に対しては右側mazeを、心房細動1例に対しては肺静脈隔離術を伴う両側mazeを行った。在院死亡は認めず、術後観察期間(中央値7.4年)中、感染性心内膜炎に起因する遠隔死亡を1例認めた。術後IARTあるいは心房細動は認めず、生存6例のNew York Heart Association分類はI度4例、II度2例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010