発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007226669
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術前に発作性心房細動(PAF)を伴った開心術26例を対象に双極高周波アブレーション(BRF)を用いた肺静脈隔離術を行い、術後の心房細動(AF)に対する有用性について検討した。手術死亡はなく、ICU帰室時には全例洞調律であった。BRFに関連した合併症もみられず、術後急性期におけるAF回避率は92.3%(24例)であり、AFを認めた2例については抗不整脈薬の投与で発作は消失した。僧帽弁手術手技の有無でAF回避率を考えると、あり75%(6/8)、なし100%(18/18)であった。以上より、BRFを用いた肺静脈隔離術は開心術後急性期のAF予防に有用であることが示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2007