発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007100281
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
75歳男。近医受診時の胸部CTにより右S1領域に結節を認めfluorodeoxyglucose-position emission tomography(FDG-PET)により肺癌が疑われた。CTガイド下肺生検により肺癌と診断され入院となった。縦隔鏡生検によりpT1N2M0 IIIA期と診断された肺癌に術前導入療法(IT)を行い、完全切除を行った術後病理検査によりpN2からpN0へダウンステージが確認された。右上葉Sに腫瘤生病変を認めた縦隔リンパ設に転移を認めpT1N2MO、IIIA期と診断された。IT腫瘍マーカーは(EA18.8ng/ml)であった右上葉切除+ND2aを施行した。術後病理組織所見では乳頭方腺癌郭清リンパ節の転移院生でありT1N0M0、IA期にダウンステージした。術後腫瘍マーカーはCEA4.9ng/mlであった。術後補助療法としてDOC60mg/m2(day1、4週、2サイクル)を行った。有害事象は認められず経過良好であった。術後2年以上経過した現在再発もなく経過観察中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2006