発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006302208
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新しい自動吻合器(PAS-Port)を用いた大動脈中枢側吻合において,グラフト走行上最適な位置にグラフトを吻合できない時の対処法を報告した.短い静脈グラフトを病変のない部位に吻合した後,大動脈吻合部の末梢側に新たな静脈グラフトを端側吻合すると滑らかな走行になり屈曲防止に有用と思われた.大腿下部の静脈が細くて普通の方法ではPAS-Portが使用できない症例にも大腿上部の太い静脈を中枢側の静脈として用いることでこのデバイスの使用が可能となり,本法での問題点である静脈グラフト同士の端側吻合が無血野での吻合で大きな吻合が容易となり,良好なグラフトデザインが得られグラフトの屈曲が予防できると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2006