発行日 2005年7月20日
Published Date 2005/7/20
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005275393
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
80歳以上の超高齢者26例に対して施行した単独冠状動脈バイパス術(CABG)例について,とくにグラフト選択を中心に検討した.手術は緊急例4例,準緊急例12例と半数以上が非待期的手術例であった.この非待機的手術例の診断は急性心筋梗塞3例,不安定狭心症13例であった.全例人工心肺非使用CABG(OPCAB)で施行し,完全血行再建を9割の患者に対し行うことができた.全例動脈グラフトを使用し,all arterialグラフトで半数以上を行ったが,病院死亡や重症合併症は認めなかった.超高齢者であってもOPCABを行うことで非超高齢者と同等な手術を行うことは可能で,手術にさいしてのグラフト選択も急性期成績を考慮した動脈グラフトの多用やcompositeグラフトの使用により,成績の向上につながるものと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005