発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006157054
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大動脈弁狭窄に対する弁輪上拡大法の具体的な手技を紹介し,施行34例について報告した.1)大動脈遮断時間,人工心肺時間は非施行群94例と比べて30分ほど延長したが,手術死亡は認めず,在院死亡は施行群1例,非施行群3例であった.2)両群とも左室拡張末期径,左室内径短縮率,左室心筋重量係数は半年後有意に改善し,左室-大動脈間最大圧較差はほぼ満足できる結果であった.3)有効弁口面積指数は両群とも1.0cm2/m2以上で,施行群は対照群と比較して遜色ない結果であった.4)両群とも良好な血行動態が得られ,patient-prosthesis mismatchを来した症例はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2006