発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006036366
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病理病期III期肺癌例の術後長期予後について検討した.対象は1981~2000年の間に手術を行い,1年以上経過観察ができた病理病期III期の原発性肺癌254例(IIIA期144例,IIIB期110例)であった.5年生存率・10年生存率は,IIIA期が35%・25%,IIIB期が30%・16%で両群間に有意差はなかった.IIIA期の亜病期でT1N2M0 52例(IIIA期の36%)では40%・27%,T2N2M0 70例(49%)では33%・23%,T3N1M0 9例(6%)では34%・0%,T3N2M0 13例(9%)では33%・16%で4群間に有意差はなかった.IIIB期の同一肺葉内肺転移(pm1)のみの56例(IIIB期の51%)では47%・26%,pm1以外にT4 and/or N3を有する54例(49%)では9%・0%で両群間に有意差を認めた.pm1以外にT4 and/or N3を有する54例中19例(35%)は試験開胸のみで7%・0%,残る35例(65%)は片肺摘除11例(31%),肺葉切除24例(69%)で14%・0%と両者間に有意差はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2005