発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006060632
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1994~2003年に標記肺癌に対してinduction chemotherapy(IC)施行後手術を行った10例の成績を検討した.また,術後病理検査でN2,T4と診断された非小細胞肺癌30例を対照群として生命予後を比較した.ICのレジメンはcisplatin 60mg/m2の気管支動脈への選択的動注(1日)とdocetaxel hydrate 60mg/m2全身化学療法(1日)を1コースとし,2コース実施を原則とした.IC施行により6例(60%)で臨床病期のdown stageが得られ,内訳はT4がT3になったもの4例,N2がN0になったもの1例,N1がN0になったもの1例であった.生命予後は1年生存率,2年生存率ともIC施行群のほうが高かったが統計学的有意差は認められなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2005