発行日 2005年7月20日
Published Date 2005/7/20
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005275397
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1997~2004年末間に行った肺癌に対する肺切除術558例中,80歳以上の14例をretrospectiveにレビューし,高齢者肺癌患者に対する肺切除術,とくに胸腔鏡下手術の位置づけについて検討した.術後合併症を7例に認め,14例中1例が間質性肺炎の急性増悪で在院死した.カルチノイドの症例を除く,80歳以上の非小細胞肺癌例13例の5年生存率は63.3%,VATS例(部分切除,区域切除,肺葉切除を含む)に限ると60.0%,さらにVATS肺葉切除の症例に限ると66.7%であった.死因は,間質性肺炎急性増悪1例,遠隔転移2例,局所再発1例,他病死1例であった.生存例の中で再発が認められたのは1例のみであった
©Nankodo Co., Ltd., 2005