発行日 2005年7月20日
Published Date 2005/7/20
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005275396
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1986~2004年の縦隔腫瘍手術例223例についてretrospectiveに検討した.手術時年齢について,胸腺上皮腫瘍(90例)とその他の縦隔腫瘍(133例)を対比した.胸腺上皮腫瘍以外の縦隔腫瘍手術例のうち,70歳以上の症例は10例であり,80歳以上の症例はなかった.手術死亡は,胸腺上皮腫瘍以外の縦隔腫瘍手術例130例中1例であった.術後長期遠隔期では,前縦隔悪性線維性組織球腫例が全身転移のために1年後腫瘍死,および縦隔原発悪性胚細胞腫瘍例が腫瘍再発死した以外は全例健在であった.術後合併症としては,肺気腫ならびに悪性度の高い腫瘍のために術後治療に難渋をきたした縦隔原発悪性胚細胞腫瘍例が1例あった
©Nankodo Co., Ltd., 2005