発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005120233
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間質性肺炎(IP)合併肺癌例を対象に,術後急性増悪に対する予防法を検討した.術中・術後の動脈血酸素分圧を100mmHgに保つこと,周術期にステロイド,エリスロマイシン,クラリスロマイシン,N-acetylcysteine,酢酸トコフェロールなどを投薬すること,胸腔ドレーンは排液量が100ml/日以下になるまで抜去しないこと,などを行った.これらは,急性増悪の誘因としてサイトカインを重要視し,その分泌を低下させるためであった.その結果,IPを合併した肺癌手術後8例において,1例のみがIP急性増悪のため死亡したが,残り7例には術後急性増悪や手術関連死亡を認めなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2005