発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005089239
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冠状動脈バイパス術後早期のグラフト造影で内胸動脈(ITA)に屈曲を認め,慢性期にグラフト造影を行った2例を報告した.1例はグラフト造影で異常は認めなかった.一方,バイパス術時に慢性透析中で内シャント側ITAを左前下行枝に吻合した症例ではグラフト造影において局所左心領域のviabilityが消失していた.Skeletonized ITAは冗長の場合にグラフトの屈曲を生じることがあり注意を要すると思われた.とくに慢性透析例の内シャント側ITAでは透析中のsteal現象が報告されており,キーグラフトとしての使用は控えた方がよいと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004