発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007050579
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29歳女。会社検診にて胸部X線像で右中肺野に異常陰影を指摘され当院を受診し、右第4肋骨、乳房周囲を中心に5×2cm大の腫瘤を蝕知し、CTより右第4肋骨に長さ10cmにわたる骨形性病変を認めた。右腋窩前方切開で肋骨に到達し、腫瘤周囲の胸膜、肋間膜を含め第4肋骨を腫瘤から十分な距離をとり全長15cm切除した。病理組織所見より紡錘細胞の増殖と反応性骨形成を認め、多核巨細胞が多数介在し、細胞異型や核分裂像、壊死は認めずsolid variant of ABC(動脈瘤性骨嚢腫)と診断した。経過良好で術後10病日に退院し、3年経過した現在も再発は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2006