投稿論文 短報
胸腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術において脊髄灌流圧を維持して運動誘発電位が回復した1症例
傳田 定平
1
,
木村 明日香
,
黒澤 佳奈子
,
權 斎増
,
渡邉 美子
,
照喜名 純
,
西塔 志乃
,
西巻 浩伸
1新潟市民病院 麻酔科
キーワード:
ドレナージ
,
灌流
,
ステント
,
大動脈瘤-胸部
,
大動脈瘤-腹部
,
運動誘発電位
,
脊髄虚血
,
術中神経生理学的モニタリング
,
ステントグラフト内挿術
Keyword:
Aortic Aneurysm, Thoracic
,
Aortic Aneurysm, Abdominal
,
Stents
,
Perfusion
,
Drainage
,
Evoked Potentials, Motor
,
Intraoperative Neurophysiological Monitoring
,
Spinal Cord Ischemia
pp.147-152
発行日 2020年2月10日
Published Date 2020/2/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020182762
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症例は76歳男、胸腹部大動脈瘤径が増大したためステントグラフト内挿術を行った。内挿するステントは約20cmと長いことから脊髄虚血をきたす可能性が高いと判断し、脊髄灌流圧を維持する目的で術前に脊髄ドレナージを留置した。2本目のステント内挿時(下行大動脈がステントで広範囲に覆われた時)に下肢の運動誘発電位(MEP)が消失したため、脊髄灌流が低下したと考えて昇圧薬により動脈圧を上昇させ、MEPの回復が得られた。
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