特集 ストレス応答性転写因子:その新機能とがん、免疫・代謝・変性疾患との関係
NF-κB活性化による乳がん幹細胞の維持機構
山本 瑞生
1
,
井上 純一郎
1早稲田大学 先端生命医科学科
キーワード:
NF-Kappa B
,
シグナルトランスダクション
,
腫瘍遺伝子発現調節
,
腫瘍幹細胞
,
乳房腫瘍
,
Notch Receptors
,
トリプルネガティブ乳房腫瘍
,
腫瘍微小環境
,
Jagged-1 Protein
,
自己複製
Keyword:
Jagged-1 Protein
,
Breast Neoplasms
,
Neoplastic Stem Cells
,
Signal Transduction
,
NF-kappa B
,
Gene Expression Regulation, Neoplastic
,
Receptors, Notch
,
Tumor Microenvironment
,
Triple Negative Breast Neoplasms
pp.722-727
発行日 2014年6月22日
Published Date 2014/6/22
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乳がんはその性質によって大きく異なる5つのサブタイプに分類される.その中でもホルモン受容体やHer2過剰発現が見られないトリプルネガティブ乳がん(TNBC)に分類されるBasal-like乳がんはいまだ分子標的治療法が確立しておらず,予後が悪い.本稿では,筆者らが明らかにしてきたBasal-like乳がん特異的な恒常的NF-κB活性化によるがん幹細胞維持機構について概説したい.
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