特集 癌幹細胞の治療抵抗性とその打破
癌幹細胞に特徴的な分子・抗原を標的とした治療戦略
原口 直紹
1
,
石井 秀始
,
坂井 大介
,
佐藤 太郎
,
土岐 祐一朗
,
森 正樹
1大阪大学 大学院医学系研究科消化器癌先進化学療法開発学
キーワード:
胃腫瘍
,
腫瘍遺伝子発現調節
,
活性酸素
,
肝臓腫瘍
,
腫瘍抗原
,
腫瘍幹細胞
,
大腸腫瘍
,
ATP-Binding Cassette Transporters
,
CD44抗原
,
CD13抗原
,
抗腫瘍剤耐性
,
遺伝子発現プロファイリング
,
分子標的治療
,
xCT Protein
Keyword:
Antigens, Neoplasm
,
Liver Neoplasms
,
Stomach Neoplasms
,
Colorectal Neoplasms
,
Neoplastic Stem Cells
,
Gene Expression Regulation, Neoplastic
,
Reactive Oxygen Species
,
CD13 Antigens
,
ATP-Binding Cassette Transporters
,
Hyaluronan Receptors
,
Drug Resistance, Neoplasm
,
Gene Expression Profiling
,
Molecular Targeted Therapy
,
XCT Protein, Rat
pp.53-57
発行日 2011年12月22日
Published Date 2011/12/22
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癌幹細胞を標的とした治療を開発するうえでは,癌幹細胞のみに特異的に発現している分子や表面抗原を標的化するのが最も好ましいが,現在のところそのような標的は同定されていない.固形癌治療で,現時点で報告があるのは,癌幹細胞で発現が亢進し,依存性が高い分子の標的化,あるいは正常組織分化機構を模した分化誘導療法である.一方,近年,癌幹細胞の概念は大きく変わってきており,癌幹細胞を標的とした治療戦略を構築していくためにも癌幹細胞の本質を厳密に解明していくことが必要である.
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