特集 血液脳関門:BBBの概念提唱から百年の時を越えて捉えたその実体
定量的標的絶対プロテオミクス(QTAP)に基づくin vitro実験系からの血液脳関門輸送機能の再構築
内田 康雄
1
,
立川 正憲
,
寺崎 哲也
1東北大学 大学院薬学研究科薬物送達学分野
キーワード:
遺伝子発現調節
,
血液脳関門
,
細胞系
,
能動輸送
,
理論モデル
,
ノックアウトマウス
,
遺伝子発現プロファイリング
,
プロテオミクス
,
Glucose Transporter Type 1
,
多剤耐性タンパク質3
,
脳血管
Keyword:
Blood-Brain Barrier
,
Biological Transport, Active
,
Cell Line
,
Gene Expression Regulation
,
Models, Theoretical
,
Mice, Knockout
,
Gene Expression Profiling
,
Proteomics
,
Glucose Transporter Type 1
,
Multidrug Resistance Protein 3
pp.955-961
発行日 2013年8月22日
Published Date 2013/8/22
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ヒト血液脳関門(BBB)の輸送分子機構の全貌を解明するうえで,in vitro とin vivo の違い,ヒトと動物の差,健常人と疾患患者の違いなど,種々のギャップを克服することは必須の課題である.筆者らが開発した「機能性タンパク質の定量的標的絶対プロテオミクス(QTAP)」は,標的分子のタンパク質絶対発現量の違いに基づいて種々のギャップを克服することが可能である.筆者らは,脳毛細血管内皮細胞株あるいは標的トランスポーターの発現細胞株を用いて,in vitro実験系からin vivo におけるBBBの標的分子の活性を再構築できることを実証している.
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