特集 局所進展とリンパ節転移に力点をおいた画像による癌の病期診断2022
5 食道
伊牟田 真功
1
1熊本大学病院画像診断・治療科
キーワード:
食道癌
,
リンパ節転移
,
食道造影
Keyword:
食道癌
,
リンパ節転移
,
食道造影
pp.S70-S83
発行日 2022年3月10日
Published Date 2022/3/10
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000002716
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食道癌は他の消化管癌と比較して悪性度が高く,早期にリンパ節転移を来し,その範囲も頸胸腹部と広い.また,食道周囲には気管や大動脈など重要な臓器が存在しており,それらに直接浸潤しやすいという特徴がある.よって,食道癌の治療方針決定のためには,治療前の病期診断が重要である.内視鏡検査はもちろん,食道造影,CT,MRI,FDG-PET(PET/CT)など,放射線科的な画像診断の役割も必要不可欠なものである.本項では,2015年10月に発行された日本食道学会編集の『食道癌取扱い規約 第11版』に沿って,画像診断上のポイントや注意点について解説し,加えて国際対がん連合(Union for International Cancer Control;UICC)との整合性が図られた点についても言及する.
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