第2特集 生成AIを使いこなす道筋
生成AIの利用と応用
プロンプトの考え方
助永 親彦
1,2
1隠岐広域連合立隠岐病院 麻酔科
2my GEMS代表
pp.1328-1332
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2025100019
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はじめに
午前の外来,診察室にて「今の所見を200 字でSOAP 形式で要約して」.画面にはほぼ完成形のカルテのドラフトが現れる── そんな光景はもう空想の世界ではなくなってきている.論文執筆,院内マニュアル更新,患者向けリーフレットづくりと,生成AI は医療の隙間を着実に埋めつつある1).しかしながら一方で「AIがあいまいな回答を返し,結局修正の手間が増えた」という嘆きも後を絶たない.成否を左右する鍵は,AIへのプロンプト設計だ.医療のように正確性と安全性が最優先の領域では,構造化された指示──プロンプトエンジニアリングが必須となる2).

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