特集 看護介入技法としての代替・補完療法
整体の考え方と愉気
松本 孚
1
1順天堂医療短期大学
pp.617-621
発行日 2000年7月1日
Published Date 2000/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903504
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はじめに
「整体」という言葉を辞書で引くと1965年版の広辞苑には載ってないが,1998年版には載っている.つまり古くからあるはずの「整体」は,古い辞書には載っておらず新しい辞書には載っているという皮肉な話である.また整体といっても,手などの力で骨格のゆがみを矯正するものや,体操や呼吸法によって体の調子を整えるものなどがあり,名称も整体術,井本整体,礒谷(いそがい)式力学療法,西式健康法,自彊術,橋本式操体法,真向法などさまざまである1-3).
今回は,それらのなかでも筆者が15年来親しんでいる「野口整体」について,その病気や健康に対する考え方や「愉気」という方法を紹介し,看護との接点及びその統合可能性について考えてみたい.
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